食物アレルギー

食物アレルギーとは…食物アレルゲン(動物により違いますが、牛肉、豚肉、
鶏肉、牛乳、卵、米、大豆など)によって起こる皮膚炎です。

特徴は強く持続するかゆみ

負のスパイラルに陥る前に早期治療をおすすめしております

  • 患部を舐める、噛む、ひっかく
  • 患部が赤くなる、毛が抜ける、黒ずむ
  • 複数カ所が皮膚炎になる
  • 二次感染になる可能性が高くなる

皮膚炎が出る場所もアトピー性皮膚炎と似ているため、見た目だけでは両者の区別はできません。

アトピー性皮膚炎は「アレルギー抗体IgEを作りやすい体質」によりカユミの反応が出ますが、食物アレルギーの場合、それに加え『リンパ球の反応』も加わる事により体内で起こるアレルギー反応も複雑化するため検査、診断、治療が非常に困難になります。

食物アレルギーとアトピー性皮膚炎の異なる点

  • 季節
  • 年齢
  • 発症場所
  • 消化器症状

などが皮膚炎を見分ける判断材料となります。

※ アトピー性皮膚炎と食物アレルギーの混合型も有ります。

まずは検査を行います

原因が食物アレルギーであった場合には、皮膚炎の治療にもなり得る一石二鳥な治療法
除去食試験
食物アレルギーを疑う動物に除去食(食物アレルギーの原因となる成分が入っていない動物病院専用フード)と水だけを2ヶ月間与え、皮膚炎の改善があるか調べる検査です。除去食試験イメージ
何を食べたら良いのかダメなのかがわかる
リンパ球反応試験
食物アレルギーで起こる皮膚炎は約80%が『リンパ球の反応』で約30%がアレルギー抗体IgEで起こると言われています。ですので主にリンパ球反応検査(個々の食物アレルゲンに対して反応するリンパ球が動物の血液に存在するか調べる検査)により皮膚炎の原因となる食物アレルゲンを特定します。リンパ球反応試験イメージ

治療について

アトピー性皮膚炎とは違い食物アレルギーはそれのみならば基本的に『治る皮膚炎』です。
食物アレルギーを起こす原因を調べ、原因となる食物アレルゲンを含まない食事に変更する事により皮膚炎は改善して行きます。動物によって原因となる食物アレルゲンが異なるのと診断後のより良い生活を保つため当院では可能な限りリンパ球反応検査での食物アレルギー検査をお勧めしています。

犬アトピー性皮膚炎 食物アレルギー